WORK
野草採香入門
梶谷 美月
本研究は、環境中に存在しているにもかかわらず意識されにくい自然の香りに着目し、その知覚のあり方を問い直すことを目的とする。私たちは日常生活の中で視覚情報に大きく依存して環境を把握している一方、嗅覚は背景化されやすく、香りは意識や言語の対象になりにくい。本研究ではこの状態を問題と捉え、身の回りの植物の採集と香料抽出を含むワークショップを設計・実施した。参加者が自ら植物を探し、抽出という過程を経て香りを得ることで、香りを単なる刺激ではなく、環境との関係の中で成立するものとして経験させることを試みた。複数の香料抽出法を併用し、香りの多様性を体験できる構成とした。ワークショップ前後の記録を通して、香りへの意識の変化や環境の捉え方の変容の可能性を検討し、嗅覚を通した新たな環境認識の枠組みを提示することを目指した。
使用ツール Illustrator,Photoshop,fusion360
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