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WORK
仕掛け紙芝居
増田 優里花
本作品は、「仕掛け構造を用いた紙芝居表現の提案」を目的として制作した紙芝居である。題材には昔話「おむすびころりん」を用い、絵を抜き差しして進行する従来の形式に加え、引く・動かすといった操作を取り入れることで、紙そのものが動きや演出を生み出す構造を組み込んだ。紙芝居は昭和初期の街頭娯楽として発展し、演者の語りや身振りによる動的な表現を特徴としていたが、現在は教育用途が中心となり、形式の変化が少ないままエンターテインメント性が弱まっていると考えられる。そこで本研究では、表現力が演者の技量に依存する点に着目し、それを構造的に補う手法として仕掛け絵本の紙工作機構を応用した。仕掛け絵本に見られる単純な操作による大きな視覚変化を紙芝居へ再設計することで、誰が演じても「動き」や「演出」を生み出せる表現を目指した。本作品は、街頭紙芝居の持つ娯楽性を現代の教育紙芝居へ接続し、紙芝居という媒体の新たな可能性を提示する試みである。

使用ツール
Illustrator,Procreate
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